「すべてはモテるためである」/二村ヒトシ
『すべてはモテるためである 』は、読みごたえのあるいい本だったなぁ。著者は「今日までのじぶん」と刺し違える覚悟でこの本を書いたんだろうと思う。〈あなたはなぜモテないか。キモチワルイからです〉相手がじぶんであろうと、個人を攻撃する時には、このくらいの覚悟が必要だと思う。
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) April 17, 2013
この本を初めて知ったのは、糸井重里のツイートです。
男子がモテるにはどうすれば?という主題ですが、前半は数多の自己啓発書、ビジネス書を凌駕する切れ味です。いわく、モテないのはキモチワルイから。キモチワルイのは、自分を過大評価したり過剰に卑下してるから。自己評価が安定しないのは、自分がないから。
したがって、オタク即モテない、ではない。オタクでも自己評価が安定していれば、同じオタク道の女子にモテる、と。
後半は「キャバクラに行っていろんな女の子とおしゃべりする経験値を積もう」といったあたりから段階を踏んでいきます。ここは、具体論としては興味を持たなかったけれど、「戦略読書日記」で楠木建さんが主張されている「スキルよりセンス」「センスは育てられない。しかし育つ」と通底するものを感じました。